フィンランドもゆとり教育

PISAの国際学力調査で世界でも超上位が常連となっているフィンランドですが、実はフィンランドもゆとり教育を採用している国で有名です。

 

 

学力が世界最高レベルのフィンランド

 

 

世界でも学力第一位が長年続いていたフィンランドは、日本で言うところのゆとり教育を採用しているのは意外かもしれません。 

 

 

参考までに今までのフィンランドの国際学力ランキングを見てみましょう。

 

 

数学リテラシー(数学)

読解力(国語)

科学リテラシー(理科)

2000年

4位

1位

3位

2003年

2位

1位

1位

2006年

2位

2位 

1位

2009年

6位

3位

2位

2012年

12位

6位

5位

 

いかがでしょう、このように殆ど全ての年度・ほぼ全ての科目で超上位の学力を記録しています。

 

 

実質的には総合順位で世界1位だった回数が非常に多い国で、諸外国からもその教育方法などが注目されている国です。

 

 

残念ながら2012年は数学は上位10位から転落してしまいましたが、それでも総合順位では依然として世界でもトップクラスという凄い国です。

 

 

PISAの学習到達度調査においてフィンランドは日本以上の世界最高クラスの順位を長年保持し続けていたのですが、そのフィンランドはゆとり教育と同じく週休二日制で、年間休日日数も日本以上です。

 

 

また、授業時間にせよ日本以上に長時間の授業が学校で存在するわけではありません。

 

 

むしろ公式の記録によればOECDの加盟国の中でも授業時間は最も少なかったという記録もあるくらいです。

 

 

そして驚くことに、フィンランドでは定期テストや全国学力テストなどの「テスト」が一切存在しないと言う特徴があります。

 

 

日本ではそもそもとして他人との競争に勝つことを第一とする教育が優先されてきたと言えるでしょう。例えば、

 

 

「テストで良い点を取らなければ将来が無くなるよ」
「良い成績を取って競争に勝ちなさい」
「学校の授業について行けない子は駄目な子だ」
「周りの人はみんなできているのに、何でお前だけできないの?」

 

 

・・・などという競争一辺倒などの考え方が一般的に広く浸透していると思いますが、フィンランドはそうではありません。

 

 

他者との競争に勝つのがフィンランドの普通教育の目的ではないのです。

 

 

個々人の発達度合いに応じて差が出てくるのは当たり前で、その中で全ての子供が同じ内容を理解できているかどうかということが特に重要視されているのです。

 

 

だからこそ他者との競争で優劣を争うのではなく、以前よりも進歩できたか・分からなかったことが理解できるようになったかどうかという個人の達成度が最も大切にされています。 

 

 

こうした他者との競争などとは無縁だったはずのフィンランドのゆとり教育が、世界でも最高クラスの学力を身に着けさせたというのは驚くべき事ではないでしょうか。

 

 

ゆとり教育が悪いことだ、ゆとり教育は子供達をバカにしてきたから変えなければならないなどという議論や風潮が一昔前から随分と続いてきたものですが、何が問題なのかよく分かりません。

 

 

他者とのつまらない競争意識を煽りたて、国際学力が低下してきたから授業時間を増やしたり休日を減らしたりすれば元通りになるという教育関係者らは、こうしたフィンランドの教育などをもっとよく見るべきです。


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