復活した学力テストとゆとり問題

PISA(学習到達度調査)の結果が前回よりも落ちていたからという理由で、日本の文部科学省らは全国学力テストを復活させました。

 

 

要するに、ゆとり教育が悪かったから学力が低下したのだから、その原因などを学力テストを使って判断しようという考えだったのでしょう。

 

 

しかし、学力テストを再開することで子供達の学力が本当に伸びるのかという疑問は殆どの人が抱えていることなのです。

 

 

2007年に復活した学力テスト

 

 

日本の2003年のPISAの国際学力調査の結果が前回の2000年度よりも下がっていたことで、ゆとり教育が問題にされたことは繰り返しお伝えしました。

 

 

で、この脱ゆとり教育の流れにまぎれて政府が2007年に再開したのが学力テスト(全国学力・学習状況調査)です。

 

 

学力テストはそもそもとして1966年には一度廃止されているのですが、それは過去の学力テストの結果が都道府県や市区町村などの単位で公開されて、単なる学校同士のランキング争いに終始していたからです。

 

 

「学力テストは税金の無駄」でも散々書き記しましたが、本当にばかばかしい不正行為が続出したことで収拾がつかなくなり、廃止に追い込まれたというのが正しい表現です。

 

 

で、学力テストの本来の意味というのは文部科学省らが学習指導要領の検討材料などとして利用するという趣旨だったわけです。

 

 

つまりが2003年と2006年のPISAの結果が悪かったから、また学習指導要領を変えてPISAの順位を上げればいいと考えたのでしょう。

 

 

学力テストの結果が良ければ学力は高いのか

 

 

単純に考えて、ですが。

 

 

学力テストの試験問題というのが毎年毎年同じものだったとしましょう。

 

 

そして、過去問題のようなものが学校の生徒らを含む関係者に出回り、対策を講じた人々が大勢出てきてくるならば確かにテストの点数は上がるでしょう。

 

 

しかし、PISAはあくまでも単なる暗記による知識の総量を問うのではなく、論理的な思考や応用力を問うというのがPISAの国際学力調査の目的だったはずです。 

 

 

要するに、表面上のテストの点だけを高くすればいいということはPISAでの順位を上げる事と相関関係はあまり存在しないのではないかというのが私の持論です。

 

 

勿論、基礎的な知識などは必要になることは確かに納得はできますが、学力テストを使ってどうしたいのか?

 

 

本当に子供たちの学力向上に役立つような施策と言えるのかどうかは冷静に吟味しなければならないのではないでしょうか。

 

 

そうでなければまた再び一部の教育関係者らのための馬鹿げたエンターテイメントに終わってしまうような気がしてなりません。

 

 

何よりも、この学力テストの為に莫大な税金が投下されているという事実を忘れてはならないでしょう。


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