危機感を持たせすぎないこと

引きこもりを抱える親は、とにかく子供に危機意識を持たせないことが大切です。

 

 

再就職はどうするのかなど色々な心配はあるかもしれませんが、それでも子供を追い込んではなりません。

 

 

焦らせても逆効果になるだけ

 

 

まずよく誤解されているものですが、引きこもりになってしまっている人は何も考えていないというのは偏見です。

 

 

本当に何も考えていない人も存在するかもしれませんが、それは実際数少ないと考えて下さい。

 

 

1 再就職への不安
2 家族などへの後ろめたさ
3 金銭的な心配
4 社会活動できている同年代への劣等感
5 未来への漠然とした不安感

 

 

・・・こうした不安感や危機意識が程度の差こそあれど、常に頭の中を駆け巡っているのです。

 

 

どうすればいいか分からないということもあるかもしれませんが、既に社会の規定路線から大きく外れてしまっているという意識は殆どの引きこもりの人には存在しています。

 

 

ここで不安などをかき立てて、就職はどうするのとかお金がなければ生きていけないんだよなど、焦らせるようなことを言うのは逆効果になる場合がとても多いのです。

 

 

私自身もそうでしたが、とにかく何も考えていなかったわけではありません。

 

 

高校を中退して無職になり、まともな生活とは呼べない自分自身を誰かに知られることの恐怖や、社会復帰できるかどうかも分からないという不安はいつも存在したのです。

 

 

同年代と同じことが出来ていないという劣等感もあれば、周囲の人間への不満や罪悪感などもいつも存在していました。

 

 

本当に何も考えていなかったわけではなく、むしろその逆です。

 

 

お金のことや未来への恐怖なども山ほどありました。経験がない人にはわからないかもしれませんが、一言で言うと苦しかったのです。

 

 

そうした中で、周囲の人間から無職で何もしていないことをとやかく言われても当時の私には反感しか沸きませんでした。

 

 

当時の私の親類などは焦らせてなんとかさせようとしていたのかもしれませんが、皮肉にも私はそうした周囲のプレッシャーがある間はまともに動きませんでした。

 

 

それはそうです、もう十分すぎるほど危機意識はあるからです。

 

 

ただでさえ悪いイメージしか未来に対して出来ない中で、これ以上悪くなったらどうするんだなどというプレッシャーをかけられれば、何もしたくなくなります。

 

 

行動する前に気力そのものが消失し、行動できなくなるのは目に見えています。

 

 

焦らせるのは結局、周囲の人間たちが何も分かっていないからです。

 

 

そうではなく、焦りや不安などを少しでも軽減させるために何ができるかをしっかりと考えてあげるという事がとても大切なことです。

 

 

私自身がそうでしたが、焦りなどよりも未来への希望や安心感につながることと出会える方が、よほど行動力は上がるものです。

 

 

「失敗してもいい」
「自分は少し違った道を歩いていただけなんだ」
「また再起することはいつでも出来る」

 

 

・・・そうした安心感などを得る事が出来て、私自身もようやく引きこもっていた時期を終わらせることができました。

 

 

勿論、家庭の経済事情などにもよりけりで、焦った方が良い場合も有るかもしれません。

 

 

しかし、それでも子供の安心感や未来への希望などを少しでも高めてあげる工夫を親がしっかりとすることは、引きこもりの回復のために重要なことです。


トップページ プロフィール お勧めの書籍 広告掲載など お問い合わせ