学校の競争・評価主義も原因

いじめ自殺事件などをひた隠しにして隠蔽する体質の原因に、人事考課制度などの評価・競争の原理が持ち込まれていることが考えられます。

 

 

要するに、教師などの学校の世界にいじめなどの事件が起きるとマイナス評価を受けて出世などに影響するという制度が問題点なのです。

 

 

学校の制度そのものが悲劇の原因

 

 

「教師も競争しなければならない」のページにも書きましたが、日本の学校ではとにかく競争・成果主義というのがはびこっているのです。

 

 

人事考課制度という、要するに教師自身も学校の中で立身出世のために評価され続けるというシステムがあることは既にご存知だと思います。

 

 

これにより、結局は校長などの好意を得る為に教師も教師で同僚の教員などと競争しなければならないというのが一般的なのです。

 

 

これは不登校などとも通じることですが、結局は学校の名誉だけが第一に優先されて当事者である子供の利益や意思などは問題にされないことはザラです。

 

 

不登校が出てしまう

学校の名誉が傷つく(学校関係者の都合だけ)

担任教師などは指導力を疑われる

場合によっては昇進・昇給に悪影響も

校長などは教育委員会から評価されなくなる可能性が出る

ならば保健室登校など少しでも学校に来させればいい

 

 

・・・このような形で結局は不登校を減らして不登校ゼロの学校をつくりましょうなどという事になっているのがお笑いなのですが、これも突き詰めるといじめ自殺と根は全く同じです。

 

 

不登校が出るのは困るから、とりあえず学校に来させて少しでも出席させればそれでいいという程度の思考しかできない人が多すぎるのです。

 

 

例えば、ある教師の担当する学級・教室でいじめなどが起きると、指導能力などを疑われて昇給・昇進などに悪影響があるということも少なくないと言われています。

 

 

これらが原因で、結局陰湿ないじめが起きていることを教師が認知していても、何の解決にも取り合わない愚かな教師が少なくありません。

 

 

逆に昇給・昇進や配置転換・異動などに悪影響があるならばしっかり解決しようとする教師も出るのではという声もありますが、それでも自殺事件にまで発展してしまえばどうでしょうか。

 

 

人命に関わるような重大な事件にまで発展してしまえば、それを外部に公正に公表しようなどという教師はむしろ少数だと考えるのが妥当です。

 

 

言わずもがなと分かる事ですが、教師も人間です。

 

 

そして、人間は殆ど例外なく自分のことが一番大切であり、他人は2の次3の次に大事にするというのが基本です。

 

 

1 教員として働き続けられるか

2 自分の給料や昇進に影響する事件は起きないか

3 起きてしまったとして、どうすれば問題にならないか

 

 

これらを考えるのが人間です。

 

 

過去の自殺事件を見ても、学校の教師や教育委員会などが組織ぐるみで事件を無かった事にしようとした事例は数多く存在しました。

 

 

悲しい事ですが、いじめが自分たちの管轄の学校やクラスで発生するということはとても不名誉なことで、何とか数字をゼロにしたいというのが学校関係者の本音です。

 

 

ましてやいじめが原因で自殺・死亡した児童生徒が出てしまうなどあってはならないという思考は、大抵どの学校にも共通していることです。

 

 

だからこそ、

 

 

いじめが原因で自殺した児童生徒が出る

担任教師は調査に付き合わされ、マイナス評価確定

校長などは遺族や教育委員会から責任追及され、評価もガタ落ち

教育委員会は学校の運営体制を問われ、メディアからも叩かれる

学校関係者が処分の対象になる可能性大

それならば自殺自体を隠蔽して終わらせてしまえばいい

 

 

このようなあまりにも馬鹿げた学校の運営体制が、2000年代になってからでも全国各地で発生し続けてきました。

 

 

学校現場はどんな不祥事もあってはならないという美意識が有るのかどうかは私も分かりませんが、こんな体制を維持する価値はありません。

 

 

教師の給料を上げる為だとか、学校の名誉を保つ為に人命が無視されているというのであれば、そのような環境に関わる価値は何一つ無いというのが私の考えです。

 

 

誰のために学校は存在するのかといえば、多くの教師は児童生徒のためだと言うでしょう。

 

 

しかし、こうした愚かな運営体制を見ればそのような現実になっていないことは誰が見ても明らかのはずです。

 

 

競争原理などをそもそも学校教育に持ち込んで、人を分別するというシステムの増長が招いた悲劇だということに気付きましょう。


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