いじめはミラーニューロンを理解すると解明できる その2

いじめが起きる原因と止まらない背景の1つに、人間の脳細胞・神経細胞のミラーニューロンというものが密接に関わっていると私は考えています。

 

 

そして、このミラーニューロンとは何かを知り、よく考えればまず間違いなく集団でのいじめがなぜ起こりやすいかは解明できるのです。

 

 

人間は普段付き合う人間の分身

 

 

まず、人間の脳の中にはニューロンと呼ばれる神経細胞があります。

 

 

私は有名な科学者でもなんでもないので、分かりやすくご説明します。

 

 

ミラーニューロンが発見されたのは1996年で、イタリアのパルマ大学のジャコーモ・リッツォラッティという研究者により発見されたました。

 

 

そして、このミラーニューロンという細胞は簡単に言うと、自分以外の第三者の行動などを自分のものとして錯覚させる働きがあるという結果が証明されたのです。

 

 

具体的に例を出してみましょう。

 

 

あなたが学校の教室で座っている

誰かが同じクラスの他の人の悪口を言い始める

あなたは悪口など言わないのに自分も悪口を言った気になった

ずっとその状態が続き、今度はあなたも他の人の悪口を言い始める

 

 

・・・いかがでしょうか。

 

 

これがミラーニューロンの力です。

 

 

要するに、このミラーニューロンというのは他人の言動や行動などに対して無意識のように自分も反応し、鏡のように同じような行いをしてしまうという性質を持った細胞なのです。

 

 

これが人間には備わっているので、結局は集団という組織の中でいじめが増長されてしまうという真実でもあるのです。

 

 

誰かを殴りつけたりしている人間が周囲に沢山いたとすれば、本当に自分が何もしていなくとも自分も殴ってしまったと思ってしまう仕組みが人にはあるのです。

 

 

その他にもある実験調査で、これと似たような事が幾つかありました。

 

 

アメリカで肥満の子供の親の体格・肥満率などを調査した結果、やはり親などの身近にいる人物が元々肥満だったという事例は非常に多いという実験結果も出ています。

 

 

それ以外でも、タバコを吸う喫煙者の家族や友人にはどのくらい喫煙者がいるのかという調査も行われたことがあったのですが、やはり非喫煙者と比べ、圧倒的にその割合は高かったのです。

 

 

よく言われる事ですが、

 

 

「普段よく付き合っている人5名の年収を合計して5で割った数字がその人の年収」

 

 

という言葉があります。

 

 

これはイメージでも何でもなく、正に真実だということがミラーニューロンから分かることです。

 

 

つまり、人間というのは集団において周囲の人間の影響が良いものであっても悪いものであっても、その影響力から逃れる事はできないということが科学的に証明されてしまっているのです。

 

 

飲酒・喫煙、肥満も伝染してしまうのです。

 

 

そして悪口陰口や、すぐに怒ること、果ては暴力や犯罪行為なども伝染してしまうのが実態です。

 

 

教室の中でいじめという反社会行為が行われていても、みんながしているから自分も加担しようという連中が多いのは、こうした背景も隠せません。

 

 

もっとも、ミラーニューロンがあるからいじめの加害者が出るのは仕方が無いなどというつもりは私は全くありませんし、加害者をそのことで擁護するつもりも皆無です。

 

 

どんな形であれ、加害者が悪いというのが私の持論なので、そこはどうか間違えないようにして下さい。

 

 

良い影響力も伝染するので

 

 

困ったことですが、この神経細胞を取り除くという事はそもそも現行では不可能です。

 

 

また、これはなにも悪い影響力ばかりに限定されることはありません。

 

 

1 他者を思いやる気持ち
2 社会道徳を理解する心構え
3 高い人間性・倫理規範意識
4 向上心や積極性
5 収入の多さ・高収入を得る知識
6 健康

 

 

こうした幾つもの良好なプラス要素も、ミラーニューロンは自分のものとして錯覚させてくれるわけです。

 

 

つまり、自分が望むような優れた性質を持った人が身のまわりにいれば、それだけで悪影響を遠ざけるということができるのです。 

 

 

いじめ問題を起こさないようにして、いじめが起きてしまう原因というものを理解する為にも、このミラーニューロンは絶対に理解するようにして下さい。

 

 

人間は意識していてもいなくても、自分が望んでも望まなくても、普段付き合う人間の言うなれば集合体・結果になってしまう生き物なのです。


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