付き合う人間を選ぶ権利が無い現実 その3

いじめが無くならない理由の1つに、学校では付き合う人間を選ぶことが出来ないことが大きな理由として考えられます。

 

 

特に子供は大人と違い、そうした権利が軽視されるのが一般的なので、これが大きな問題なのです。

 

 

誰と付き合うかは重要なこと

 

 

いじめというのは、言うまでも無く必ず2人以上の人間が存在する中で発生する現象です。

 

 

ここまではよろしいですね?

 

 

そして、いじめがなぜ起きるかというのは数多くの理由・背景などもありますが、結局は自分たちの価値観と合わない人間同士や、気に入らない人間同士などが同じ空間にいるから起こることです。

 

 

これは人種差別などにも通じることなのかもしれませんが、見かけや容姿が自分たちと違うからなどという理由で他人種を迫害・差別するということと原理は同じだと私は思います。

 

 

その人の人格・人間性などを全く関係なしに、どうでもいいことや有ること無い事をでっち上げて意味も無く攻撃するという人間は後を絶ちません。

 

 

これに加えて、

 

 

1 無気力
2 無目的
3 無関心
4 ただ学校がつまらない現状への憂さ晴らし

 

 

これらが加わって、結局はいじめなどが頻繁に繰り返されるということなのです。

 

 

しかし、例えそうだとしても、もし付き合う人間をきちんと選んで良い人間とだけ付き合えるシステム・環境が子供にあればどうでしょうか?

 

 

「いじめはミラーニューロンを理解すると解明できる」のページで解説したとおり、人間は必ず周囲の環境からの影響を受けてしまう生き物です。

 

 

勿論、人間も公式どおりに動く生き物ではありませんので、良い人間とだけ付き合っていれば必ずしも非行・犯罪を犯さないなどという保証はありません。

 

 

しかし、悪辣な人間と付き合い続けているよりも、間違いなく人生が豊かになる可能性は高いと考えるのが自然ですし、真実です。

 

 

人の悪口陰口をいつも言い続けている人間ばかりが周りにいると、言わない人も影響を受けるのは科学的にも実証されていることです。

 

 

そして、いじめが日常的に繰り返される環境に嫌々ながらでも通い続けなければならないとなればどうでしょうか?

 

 

言うまでも無く悪影響を受けるのです。

 

 

だからこそ、人間は誰と付き合うかによって人生の質や人間性がどうなるかなどが左右されやすいということなのです。

 

 

現実問題選べない

 

 

しかし、実際には子供は付き合う人間を学校の中では選べないことはごく普通です。

 

 

就学通知が家庭に届けられ、「お宅の子供はこの学校に行かせて下さい」ということになっているので、何もしなければ基本学校を選ぶことはできません。

 

 

そして、学校の中でも地域から集められた人間が、教室という狭い箱の中に押し込められるだけです。

 

 

ここで決められた人間がクラスメートと呼ばれるコミュニティ(特定の集団・組織)です。

 

 

この中で義務教育の9年間を過ごす事になるというのは一般的ですが、この中には残念ながら出来の良い人間だけではありません。

 

 

他者の痛みや苦しみに理解を示せない人間もいますし、学校で問題行動を幾度と無く繰り返す人間もいます。

 

 

そして、これは担任などの教師においても同じ事です。

 

 

問題のある教師も相当数存在するので、そうした人間に運悪く当たってしまうと子供は悲惨です。

 

 

私も経験がありますが、「いじめはいけないことだ」などと言いながらも平然と肉体的・精神的に児童生徒を苦しめるような学校教師も間違いなく存在しました。

 

 

そんな時、当事者である子供は付き合う人間を選ぶことが出来るでしょうか?

 

 

結論から言いますが、できません。

 

 

転校するなり、脱学校という選択肢をとれば別ですが、それは親の裁量にもよるので、みんながみんな出来る事ではありません。

 

 

何も考えていない親であれば、学校に嫌でも行きなさいとしか言えないので、より良い環境・選択肢はどこにあるのかという視点を持てないのです。

 

 

学校で不愉快であまりにも不当な扱いを受けているのであれば、誰しもそこから離れたいと思うはずですし、それでいいのです。

 

 

しかし現実は義務教育などという馬鹿げた言葉があるおかげで、子供はそれが殆どできないのです。

 

 

大人であれば大半の人々は普通にそうした自分の環境を選ぶことは簡単です。

 

 

職場であれば、あまりにも劣悪で不当な扱いをする会社など辞めて別の職場を探せばいいだけです。

 

 

近所の人間などとも不満があれば引っ越して、住所を移転してしまえばそれ以上無意味なストレスを抱える心配はまずありません。

 

 

ですが、子供はそれが出来ないのです。

 

 

どんなに同級生や、学校の教師が悪質で品性の無い人間であっても、学校に行かずに済むかどうかは親次第なのです。

 

 

自分の意思で、付き合う人間を選び環境を変えるという選択肢はまず存在していないので、いつまでもそこにいるしかない人はザラです。

 

 

いじめ問題はこうした

 

 

「より良い人間と、より良い環境を選ぶ権利」

 

 

を大人が奪っていることがとても大きい要因なのです。

 

 

学校は我慢してでも登校し続けろとしか言わない大人は多いものですが、それは所詮子供のことを真剣に考えていない他人事の意見ではないでしょうか。

 

 

私は本当に大切な事は子供が安心して留まって居たいと思えるような環境と、素晴らしい人や良い人間とだけ付き合っていられる権利を子供に与えることだと考えます。

 

 

そうでなければ、いつまでたってもいじめ問題の被害者を減らす事は出来ないと考えるからです。


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