底辺校に取り残される若者たち

日本は高校の進学率は殆ど100%近いので、義務教育ではないはずの高校も事実上は義務教育と言えます。

 

 

その高校の中でも底辺校と呼ばれる低学力の高校の実態は悲惨なものがあり、義務教育を出たから全ての人が同じ学力を持っているなど有り得ないということがよく分かります。

 

 

なお、ここから先は低学力や低偏差値の学校の関係者・通学者らを侮辱する意図で書いたものではないことを明記しておきます。
 

 

小学校低学年の内容が分からない高校生

 

 

「ドキュメント高校中退 いま、貧困がうまれる場所」という書籍があります。

 

 

これは、日本の底辺校と呼ばれる低学力の生徒たちの実態を非常に入念に取材し、彼らの生い立ちや低学力の原因・中退率の高さの背景が貧困の連鎖にある事実を暴いた衝撃の一冊です。

 

 

衝撃的な内容だったと感じたのは九九(つまり掛け算の基礎)ができない高校生、英語のアルファベットも全く書けない高校生などがこうした底辺校に集中しているという部分でした。

 

 

以下、この書籍の一部を少しだけそのまま引用します。

 

 

かけ算の九九が完全にできる生徒は、全生徒160人中20人程度だ。

 

 

という部分ですが、これが悲しい現実です。

 

 

義務教育はよく「全ての人に均等な学習の機会を与えて、全ての人に平等な知識を与えることです」などという人がいますが、こうした実態を知れば義務教育がその目的を果たせてなどいないことがよく分かるでしょう。 

 

 

勿論、私自身もかつて地元の底辺に近い高校に通い1年弱で中退してしまったような人間なので偉そうなことはあまり言えないのですが、やはり底辺校の学生の知識レベルは低いです。

 

 

実際、私の過去の高校の同期生などを振り返ってみても「九九」や簡単な「小学校レベルの漢字」はおろか、「ひらがな」「かたかな」も上手く書けない人間も確か存在したと思います。

 

 

本当にそんなものなのです、底辺校の学生の学力というのは。

 

 

決して馬鹿にしているのではなく、私がお伝えしたい事は日本の公教育・義務教育はその役目を本当に果たす事ができているのかという疑問を持って欲しいという事です。

 

 

文部科学省や教育委員会などの決めた授業の進行速度についていく事ができず学習への意欲を喪失し、中学校を出て進学しても底辺校のカリキュラムにも付いて行けない若者が沢山いるのです。

 

 

その背景には家庭の貧困が深く関係しており、両親が生活保護世帯や母子家庭などで金銭的に困窮しているので満足な教育を受けさせることができない家庭も多いのです。

 

 

で、そうした家庭の子供たちは学習への意欲が本当に低く、何よりも貧困家庭では子供も高校生になると生活の為に仕方なくアルバイトなどの仕事をすることも少なくありません。

 

 

更には公立の底辺校に通う場合でさえも必要なお金が用意できずに中退せざるを得ない家庭が非常に多いなど、目を疑うような真実が存在します。

 

 

今の学校は子供に競争を強いているだけではないか

 

 

お金持ちの子供は学習への意欲が高く、幼稚園などから習い事を開始し上位の学校を目指し、反対に貧乏な家庭の子供はまともな教育を受けられず、次第に無気力になっていくというのは言い過ぎでしょうか。

 

 

少なくとも私は言い過ぎているとは思えません。

 

 

無償が売り文句のはずの義務教育でさえも実際はかなりのお金がかかり、満足な教育が受けられない子供が沢山いるわけです。

 

 

この本の中に出てくる高校中退者も、本当に劣悪な家庭環境や背景などがあり中途退学に至ったということが分かります。

 

 

個人の怠慢や努力不足・自己責任だけで全てを片付けてしまうのは早計すぎるということが、痛いほど伝わってくる書籍です。

 

 

そして、日本の義務教育制度が本当に必要な制度なのかも改めて考えさせられると思います。

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