全寮制フリースクールは有効か

フリースクールにも全寮制のスクールがあります。

 

 

つまり、自宅からフリースクールに通学するのではなく、親元を離れスクールの用意した宿舎に寝泊りして生活するというものです。

 

 

全寮制は有効で安心できるか

 

 

まず第一に、この全寮制フリースクールは以下のような利点が存在します。

 

 

1 規則正しい生活習慣が身に付く可能性がとても高いこと
2 家事など身のまわりのことも自分で出来るようになる可能性がある
3 同じ不登校などの境遇の人と出会う事で劣等感などが軽減される
4 不登校の子供が両親への日ごろの感謝に目覚める可能性がある
5 ある種の強制力から、必要な事はやらざるを得ないという状態を作れる

 

 

実際、不登校や引きこもりだった人がこうした全寮制のスクールで社会復帰を果たしたという事例を私も少なからず知っています。

 

 

中高年などでも実はこうしたフリースクールで、規則正しい生活などを通じて社会復帰を果たしたという事例も存在しているのです。

 

 

中学生や高校生など、10代の不登校を抱える家庭が全寮制を検討するというのも実際私としては理解できなくはありません。

 

 

確かに素晴らしいメリットも存在していますし、親元を離れてこそ身に付けられるものもあるでしょう。

 

 

ただし、全寮制のフリースクールも当然の事ながらお金がかかります。

 

 

そして、何よりも私が一番懸念していることはスクールの運営方針が悪質なものでないかどうかという事です。  

 

 

フリースクールも日本には多くのものがありますが、その運営方針や理念というのは千差万別です。

 

 

全寮制のフリースクールを装いながら、非人道的な暴行事件や監禁事件を起こすなどして、死人を出したという悪質な自称フリースクールも存在しました。

 

 

こうしたスクールもどきに子供を入会させてしまうと、本当に悲惨なことになりかねません。

 

 

それなので、全寮制を選ぶときは特に普通のフリースクールを選ぶよりも細心の注意を向けて入学させるかを決めて下さい。

 

 

入学前に運営している責任者・代表者などと直接話し合い、不当な暴力などを加えることが無いかどうかなどを入念に確認し、少しでも疑わしいようであれば入校させない方がいいでしょう。

 

 

子供の意思をここでも確認

 

 

そして、特に重要な事ですが、やはり子供の意思をしっかりと確認するということも行って下さい。

 

 

むしろ、ここでも子供が全寮制がどうしても嫌だというのであれば、私としては入学させるべきではないと考えます。

 

 

不登校は何度も言いますが選択の1つであって、それ自体が問題ではありません。

 

 

学校に行っていないとしても、子供が学校以外の場所で生きていくうえで必要な事を学ぶことができればそれでいいのです。

 

 

それを親のエゴや世間体を第一に考えて、子供の意思を無視してどこかの団体に押し付けるというのはやはり愚かなことだと私は考えています。

 

 

全寮制のスクールを私は全否定しませんし、活用できると思うのであれば真剣に親子で話し合って決めれば良いと思います。

 

 

しかし、本来であれば不登校のままでも成長できるという道を示せる大人に親がなるということが何よりも重要なことであって、どこかの組織やスクールに子供をとりあえず預けると言うのはおかしなことです。

 

 

人は本来、もっとも安心できる場所で心の底から信頼できる人と過ごせてこそ、成長できるというのが私の考えです。

 

 

学校にせよフリースクールにせよ、子ども自身が信頼できる場所だと感じなければ別の選択肢を考えるべきです。


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